2012年2月6日月曜日

British Progressive Black/Death "Akercocke"のアルバムとくしゅう(前編)

今までこのバンドについて書きたかったものの中々機会が無かったので・・・

このブログにて前編と後半に分けて紹介したいと思います



初期のメンバー(上写真)はこんな感じ、BMWのナンバーが凝っているw 葬儀屋かあんたら(MIB風)

英国紳士な変態ブラック・デスメタルAKERCOCKE!(詳しい読み方と経歴はこちらに書かせて頂きました http://www37.atwiki.jp/hrhmkwsk/pages/416.html)

1997年に結成とわりと最近ですが、実際はGu兼VoとDrが居た前身となるバンドのSalem Orchidが1989年結成なので経歴自体は結構長いDEATH。

現在はVo/GuとDr以外の面子が新しくなっている 

http://www.metal-archives.com/bands/Akercocke/2707 参照

まずは1st Albumから紹介

Akercocke:


Rape of the Bastard Nazarene (1999) Goat of Mendes Records(彼等の自前スタジオ)




0: Declaration
1: Hell
2: Nadja
3: The Goat
4: Marguerite & Gretchen
5: Sepiroth Rising
6: Zulieke
7: Conjuration
8: Il Giardino di Monte Oliveto Maggiore
9: Justine
10.  Sempiternal Suffering*
11.  Nirvana of Agony*
12.  Luciferian Canto*

ジャケはマッパの女性が寝ています、おっぱい!(別verもこんな感じ)
題名からしてバチが当たりそうな感じの冒涜言葉

女性達による怪しい呪詛から始まる
速いブラストビートと共にザラついた高速のリフで始まる、Voは低音と高音を使い分けており禍々し
さが全体を支配している。 かなりBlackらしい曲だが変拍子もありなかなか捻くれている

全体の音質はやや篭り気味であるが、それがかえって各曲のドロドロさを引き立てていると感じられるであろう。

1と8が個人的にオススメ、*付きのはSalem Orchid時代の曲がボーナスとして追加されている。こちらは普通に疾走するデスメタルという感じ。

この1stは後期に比べると結構実験的であり、後で頻繁に出てくる普通声や伸びやかなVoによる歌唱もいくつか使われている。BrutalなBlackened Death Metalといったところ、  Morbid AngelやSuffocationに近い曲作りだと僕は感じた。 Keyboardもささやかな効果音として使われている

記念すべき彼等の1st

                                                         Declaration/Hell

Il Giardino Di Monte Oliveto Maggiore

                                  




The Goat of Mendes (2000) Peaceville Records



1. Of Menstrual Blood and Semen
2. A Skin for Dancing In
3. Betwixt Iniquitatis and Prostigiators
4. Horns of Baphomet
5. Masks of God
6. The Serpent
7. Fortune My Foe
8. Infernal Rites
9. He Is Risen
10. Breaking Silence
11. Initiation
12. Ceremony of Nine Angles

またもやおっぱい!おっぱい!ジャケですw 魔王羊さんと並んでいます
腋の辺りが良いかなと・・・ってもういいか

一曲目からヂリヂリな高速リフで始まり、怪鳥の如く叫ぶVoと不気味なSEを織り交ぜてブラストをぶっこんで進む。 それから魔人の様な低音(gutturalか?)と絶叫を混ぜながら疾走、とんでもない爆発力。 途中からクリーンなギターと女の喘ぎ声が入ったり、ドラムがdrum n bass調になったりとにかく展開が凄まじい。

二曲目はKeyのテクノ音と軽快なドラムで疾走、後半から爽やかなKeyとVoとGtが混ざり旋律的である。
三曲目は女の謎の鳴き声とサックスの様な音が入ったインスト? 怪しすぎる・・・
ややクラシカルというべきか

四曲目は遅いリフから始まり、VoのBaphomeeeeet!!!!という凄まじい絶叫から始まり、伸びやかな声で謳う。 後半から2ビートで速くなる この人器用過ぎるわー
ストリングスも良い感じに効果が出ている

五曲から十二曲までちょいちょいインストらしいのを挟みながら終始邪悪な感じでひたすら進んで終わる。

全体的な音質は前作より輪郭が出てきており、格段に良くなっている。 ドラムは電子系のを使っているのかやたらバシバシドコドコと力強い叩き。 
ギターはBlackなジリジリとかトレモロを用いたりズンズンとした重い部分も使い分けている。
ベースもベコベコと良く聴こえると思う
彼等の作品中では一番残忍で凶悪はないだろうか、あとかなりBlack Metalらしいと感じた。

Of Menstrual Blood and Semen

                                  

上のライヴ動画

                                 

勢いが凄いです

Horns of Baphomet

                                   

Infernal Rites

  

最後にまたおっぱいでスマソ

2ndから荒ぶる人達だな

Choronzon (2000) Earache Records


1. Praise the Name of Satan
2. Prince of the North
3. Leviathan
4. Enraptured by Evil
5. Choronzon
6. Valley of the Crucified
7. Bathykolpian Avatar
8. Upon Coriaceous Wings
9. Scapegoat
10. Son of the Morning
12. Becoming the Adversary
13. Goddess Flesh

 こののジャケはケツが良いですな、真ん中の三頭獣と裸婦の組み合わせはなかなかSatanic!

 今回のアルバムからプロデューサーとか変わっており、音の分離とか色々良くなっていてわりとハッキリな音像が浮かぶ。

まず一曲目は何かの映画SEが約二分位長く続き、その後は高速でキレの良いトレモロリフとブラストビートが炸裂!
絶叫が鳴り響く。 Keyと複雑に絡み合いながらプログレ的な展開を始めて、ブラックさが強めなリフとボーカルで攻める感じ。 良い始まりだと思う

二曲目は例のインスト、Keyboardや他の中東的な楽器の音が怪しさを増している。

三曲目はジャアーンジアャーンと始まり、ゆっくりとした感じで進む。 このアルバムでは結構目立つ曲だと思う
前半はずっと語り口調なクリーンVoが続き、中間なテンポでゆったりとしている。 Keyが全体を包み込んでいて癒し(?)の空間を作っている。
しかし後半から突然人格が変貌したかのようにブラストと絶叫をかまし、スラッシーなリフで攻める。 途中のソロもなかなかカッコイイ。 そして呻いているような普通声と変拍子なドラムとリフがノレにくくさせている
最後はスタスタビートとミドルビートのドラムとKeyの荘厳な感じで締めくくる。

四曲目はジリジリと高速のリフ刻みからスタート、ブラストもかなり速い。

五~十二曲までざっくりと変拍子、スラッシュ、ブルデスでプログレな展開が続く。 数曲が平均六分とやや長めだがBlack Metalと考えれば十分な詰め込みであると思う。 ただ一概には語れない程様々な音楽を取り入れているにもかかわらずきちんとまとまっているのが凄い、展開にも無理が感じられない。 ごく自然に暴虐さと荘厳さと癒しを与えてくれる


                                                            Leviathan

                


てなわけで一気に初期の面子による三枚をざーっくりと紹介しました!

もし気に入ったら買うのをオススメする、自分は現地倫敦で手に入れてから今なおハマり続けているバンドである。

Praise the name of Akercocke!!!
 


                                                                   


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