2013年6月25日火曜日

Hexvessel - Dawnbearer (2011) - Svart Records


Solomon's Song


1. Invocation Summoning
2. Heart of the Mind World
3. Scarlet Cassocks
4. The Death Knell Tolls
5. A Cabalist Under the Gallows
6. I am the Ritual
7. Radiant Transcendent
8. Wayward Confessor
9. Diamonds
10. A Stranger's Grave
11. Conversations With Rosa
12. The Tunnel at the End of the Light
13. Solomon's Song
14. Wychwood Shrine
15. Oracle of the Starlit Dawn

フィンランドはヘルシンキのタンペレで2009に結成されたサイケデリック・ネオ・フォークのバンド・HEXVESSELの1st-full-length

このバンド又はプロジェクト自体は英国のブラックメタル・<code>やノルウェーのアヴァンギャルド・ブラックのDodheimsgard等で活躍していたMathew McNerneyこと"Kvohst"氏によるもので、彼以外のHexvesselに関わるメンバーは全てフィンランド人達で構成されています。

一曲目のInvocation Summoningから曲名から想像つかない美しいフォークが展開されます、各楽器隊が素晴らしい音像を奏でます。

十三曲目のSolomon's Songもなかなかの展開で良いです、ボーカルも合っていて良し。

Dodheimsgardや<code>という奇怪なブラックメタルからこうした大人しめでも癒し系な美しいプロジェクトを起こせるKvohst氏には称賛を贈らざるをえない、曲それぞれが独立した魅力を持っているのが特徴である。

これは是非聴いてもらいたいオススメなフォークロックですね。

2013年6月21日金曜日

カナダ産アヴァンギャルドデスメタル・GORGUTSの新譜が8月に発売そして新曲も発表!

           

ようやく来ましたねーというところです、4thの「From Wisdom To Hate」から実に12年ぶりの新譜です。

新たなメンバーでの新アルバムということですが、そのメンバーが結構とんでもないですw

Luc Lemay - Guitars/Vocal Composer

Colin Marston (Behold The Arctopus, Byla, Dysrhythmia, Krallice)- 6 string bass

Kevin Hufnagel (Byla, Dysrhythmia)- Guitars

John Longstreth (Dim Mak, Origin, ex-Skinless, ex-Angelcorpse)- Drums

この新曲での超絶ドラムはJohn以外に誰が思いつくのか、今までのGorgutsには無かった激速ブラストとバスドラ、そして複雑なドラミングはなかなかブルータルで良いと思います。自分的にはOriginの時よりは好きですね。

ギターは相変わらずの不協和音なリフとブラックメタルのような展開があり非常に楽しませてくれます、音の広がりもコードを使ったリフがなかなか効かせてくれています。

ベースは六弦ということで重さも増したような気がします、「Obscura」みたいなゴリゴリ感も少しありスラッピング等の小技は無いのですが曲としては申し分無いですね。

私は早速この新譜をTシャツ付きでSeason of Mist公式で予約致しました、届くのがとっても楽しみです。

http://e-shop.season-of-mist.com/en/items/gorguts/colored-sands/cd-digipack-t-shirt-bundle/35194

最近こういうbundle形式で売っているのでこちらとしてはありがたいですね




2013年6月18日火曜日

The Spring is Gone Tour 2013(The Crown, Gorod,兀突骨,Serenity In Murder, Hypocrasその他)ライヴに行ってきました


久々の更新です

約一年ぶりの渋谷サイクロンにてThe Crown(Swe)とGorod(Fra)のニバンドが来日するという事で前回のAborted(Bel)とSystem Divide来日時と同じ企画者によるThe Spring is Gone Tourのライヴに行って参りました。


家出るのが遅めだったので最初の三バンドくらい飛ばして、HYPOCRASというスイスのフォークメタルバンドから観始めたのですがこれがなかなかのクサメロをかましていて、ピロピロピュオローという笛を中心にメロディックなギターとゴツいガナリ声を乗せスラッシュやメロデス調なノリノリの曲もあればKorpiklaaniやEnsiferumのようなドンジャラホイな感じの曲もありとても楽しめました。ステージ内のピットもそんな感じで踊ってたので面白かったですね。

笛の人は吹かない時は頭を振りつつ盛り上げていて、ボーカルと並んでいたので見た感じはツインだと思ったのですが笛に徹していたのでフォークメタルらしいと思いましたw

このバンド、EP出してるみたいなんですがこのライヴで売り切れてしまい買いそびれて惜しいと思いました。 bandcampではまだdigital download出来るみたいですね、僕はCDで欲しいのですが。。。




次に日本のシンフォニック・メロディックデスメタルのSerenity In Murderです。

このバンドはAborted来日の前座でも観てましたね、最近新曲をsplitで出していてとても活動的で音楽も安定していて好きです。実は去年のサイクロンでも観たことがあるのですがその時はちゃんと音源で聴いていなかったので曲を把握していなかったのですが、Abortedの前座と今回のでは自分の好きな曲が結構出てきていたので楽しめました。このバンドはドラムの音がしっかりしていて、キーボードはやりすぎず邪魔にならない感じでギターと共に良い音を出していました。ボーカルも迫力があって好きですね。


そして次は同じく日本のテクニカルデスラッシュ・兀突骨です、いつものゴリゴリスラッピングベースソロで始まりました。

Haruhisa氏のゴリゴリなスラッピングベース(大事な事なので二回も書く)とSlayerの如く弾きまくるメタリックなギターにタイトでスラッシーでブラストも混ぜながら突進するドラムらが互いにぶつかり合う感じのとても面白いバンドですね。以前紹介したこのバンドの最新作2nd「影ノ伝説」から数曲と1stから数曲そして最後に2ndの”最後ノ落日”をやってシメでした。途中のベースとギターのバトルも忘れずにやってくれていたので良かったです。


さあきました、フランスのテクニカルデスメタル・GOROD!凄く巧くて終始興奮しまくりでボーカルやベースのサービスが何故か面白かったですw MCもこのツアーでしっかり覚えたのか日本語が流暢で挨拶までちゃんとやるという真面目ぶり発揮(?)していたのが印象的でこのバンドを更に好きなりました。

現在出ている最新作の「A Perfect Absolution」から”The Axe of God”や2ndの「Process of  a New Decline」から”Disavow Your God”等やってくれて嬉しかったです。写真右手のギターの人が同郷のブルデスバンド・Kronosの”The Hellenic Terror”のTシャツを着ていたのでそれで喜びましたね。ライヴ後に少しその話題で盛り上がってました。

プログレな感じがありながら曲自体はとてもノリやすくギターは結構メロディックでベースも面白いフレーズを弾きまくっていたので思ったより盛り上がりが良いと感じました。



最後にトリのTHE CROWN!

スウェーデンのベテランデスラッシュともう書くことがあんまりない程の有名バンドなんですがライヴはとてもカッコ良かったですね。”Hell Is Here”から定番曲結構やってくれていたので嬉しかったです。新しいギターの人もなかなかの引きっぷりで、Jonasのボーカルも調子が良かったように思いました。アンコールも二回ぐらいやってくれました。

久々に良いライヴ行けたかと思います

2013年6月1日土曜日

Omega Centauri (UK) / Smohalla(FR) - Epitome/Tellur split (2012)


Omega Centauri (UK) - Epitome

1. Naissance

2. Submission

3. Desuetude

                

Smohalla (FR) - Tellur

1. Sa voix trabsperce nos fronts

2. La main d' Abel

3. Õ Deluge

4. Les passagers du vent


前回紹介したイギリスのブラックメタルデュオ・Omega Centauriとフランスはプロヴァンスのアヴァンギャルド・ブラックメタル・Smohallaのsplitアルバム

EpitomeはUniversum Infinitumの様な雰囲気重視のリフがノイジーかつ美しい感じの曲が揃っています。

NaissanceとSubmissionには歌詞がつき三曲目は歌詞が存在しないという構成。

Tom Vallelyはall instrumentsという表記になっていますが多分keyも使っていると思われる、もしくはギターのトレモロがそれっぽく聴こえるかのどちらかでプリミティヴな感じを強く出していますね。

もう一つのSmohallaは全てフランス語の曲名と歌詞で構成す。

タイトルの"Tellur"は英語の"Tellurium"の独語翻訳だと思われる。調べてみたらカルコゲン元素の一つで金属物質みたいです。元の意味が地球を指すものらしくローマ神話の女神という意味でもあるとか。

曲自体は不協和音なリフの連続でまさに同国の形而上学ブラックなDeathspell Omegaの様な感じが強い。

後ろで鳴ってるベースが硬質で動きまわるのがとてもよろしい。

ニュージーランドの雰囲気デスメタル・Ulcerateみたいな感じも若干ありますね。

三曲目は全体的にエレクトロニカ・ダブな感じでとても面白い、ポワンポワンピー。

ボーカルはひたすらウォーウォーと泣いています。

これもduplicate recordの公式HPから輸入しました、良いバンドなので日本に入らないかなーと。

それぞれ一曲づつ下のbandcampから視聴出来るのでお試しあれ。