2012年2月15日水曜日

Akercockeのアルバム 後編その2



さて大分長くなってしまったのでここでまた改めて紹介させていだだく 引き続きAkercockeです

Antichrist (2007) Earache Records


1.Black Messiah
2.Summon the Antichrist
3.Axiom
4.The Promise
5.My Apterous Angel
6.Distant Fires Reflect in the Eyes of Satan
7.Man Without Faith or Trust
8.The Dark Inside
9.Footsteps Resound in an Empty Chapel
10.Epode

彼らの5thアルバムとなる、題名はまたどこかの団体に怒られそうな感じ(実際に苦情とか物議を醸し出したらしい)。
ジャケットは抽象的な感じで久々にパイオツ出したねーちゃんが出ています、やはり彼らはこうでないと思う。 笑

まず一曲目の呪詛そのもののノイズ的なものから二曲目に続く。 サ-モンジッツアンティ- グアワバグアア 
スネアの激しい連打からブルデスが展開される、ギターやドラムの音が全体的に前回より篭っているぞ! なんかもう凄く凝縮されていてモコモコしている感じ、わざとなのかこれは。 しかしこの篭り気味なおかげか怪しさと汚さがほどよく作られている。 ブラストも速いしVoもひたすら呻いたり叫んだり、しかし途中にクリーンなギターもはさみながらMorbid AngelやImmolationの様なリフをぶちかます。 とにかくbrutalです、容赦が無い。

続いて三曲目は、この手のでは珍しいクリーンギターとブラストの組み合わせ、ついでにVoもクリーンですw 謎の疾走感
ここだけ聴くと普通のロックかジャズっぽくも聴こえます、しかしそんな悠長さもすぐにおわり禍々しいギターが支配していく・・・。 スラッシュメタルの如くリフが進行してVoもとんでもない声でグゥーグゥーと唸る唸る、そして耳をつんざくような絶叫混じりの言葉と共に強暴でノイジーなギターがかまされる。 すると一旦止まり、もう一人のリードによる美しいソロが耳を惹く、なかなか聴かせてくれます。 そこから変拍子なリフがずっと続いて低い声で囁きながらシメる

四曲目はジャーンジャーんとしたかなり重いギターから何かを召喚しそうな音のドラムや声が聴こえてくる、他の楽器も使っているのだろうか。中東系とかそのあたりだと感じる。 とにかく妖しすぎるトラック

五曲目はゆったりとした感じで始まり、エスニック風の音が入りゆっくりとした口調の語りが入りそこから一気になだれ込む。 この追い詰める感じが良い ギターもかなりテクニカル

六曲目はいかにも中近東な音で、ドンドコドンドコドコドコトと民族的な感じが本当にナニか畏敬のモノを呼び出しそうで怖ろしく思う。 なんとなく楽しそうではあるw

七曲目は速いトレモロピッキングとブラストを交えて走る走る ハーモニクスの使い方もなかなか良い 結構ゴリゴリと攻めています そしてジャララ-ンという音とVoの消えかかりそうな声が交じり合う その後すぐに爆走して、 ブラックなリフがやってくる。 waiting patiently~の部分が結構好き そこからまた感情的なリフが出される ドラムも器用ですな

八曲目はスラッシュ、デスメタル、プログレそしてテクノ風味だったりドラムンベースだったり色々ごちゃ混ぜなのだが違和感なく消化されている。 何でもこいやという感じw

九曲目は普通なブルデスという感じで終わります、本当に普通だったりするこれがw

十曲目はアコギとクリーンヴォーカルでシメられている

                                      Axiom
                                                                    
                                    
    
                                                          The Dark Inside                                         
    

あとこのアルバムなんですが、一度アイルランドのBBCニュースという番組で取り上げられたらしくしまいには向こうのキリスト教団体に抗議されて議論を展開するハメになったという話があります。

こちらが例の動画、 十分とやや長いものの英語が解る人はどんな内容なのかが伝わると思います。

                                  

こうした宗教を攻撃するような歌詞を書くバンドはDeicideやMorbid Angel、Immolation等と沢山いるわけだけど、AkercockeはとりわけSatanismを強調しておりその思想をアイルランドのライヴにて振りまいたというのが良くないと団体の人達は思ったわけだ。 思想を植え込んだかはともかくライヴに行った人間によると音楽自体は楽しめたのだから別に関係無いとのこと、彼らは楽しませてのだから良いのではという意見が見られる。 そしてAntichristとは一つの概念であり存在そのものを認知する必要が無いとかあるとか、ただ形而上的な感じというかそんなもん。 ここにおいては彼らの宗教観の違いがあるんでしょうかね、いつの時代もキリスト教は敵が多いっす。
ただ僕としてはSatanismとかは興味深い考えなのでChristianityよりは学びたいと考えている、Thelemaもそうだと思う。

ただ彼らは英国人なのでそこら辺は上手くはぐらかしてくれるだろう、ジョークの国なのだから神さえジョークだと言う。

まあそうはいっても音楽は音楽として良いものだと思うのでこのアルバムはとても良いと感じた、Old-schoolなBlack/Death/Thrashが好きな人には聴いていただきたい

あと盤によりボーナスでDeathとMorbid Angelのカバーが一曲つづ2トラック入っている、こちらは普通に忠実で正確に演奏しています。 ドラムが上手いかと


かなり長いものになってしまったがAkercockeというバンドと作品について書いた、日本であまり名が知られていないのがヤキモキしますっ。

Summon the Antichrist! \m/

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