2013年5月22日水曜日

Omega Centauri - Universum Infinitum - Duplicate-Record (2012)




1. Ad Infinitum
2. Elusive
3. The Oort Cloud
4. I Am
5. Fallen
6. Samsara
7. May Whatever Cleanses Me Take Form
8. A Mirror Of Life

イングランドはボーンマスとベルギー出身の二人からなるアトモスフェリックブラックメタル・OMEGA CENTAURIの1st full-length

イギリス人のTom Valleyが全ての楽器を担当そしてベルギー人のRob Polonがボーカルをやっております。

始め聴いた印象のうちではブラック色が強めなOpethという感じでゆったりとした曲から始まりDeathspell Omegaのような雰囲気重視な感じもあります。

引っかかるようなキレのあるリフや変拍子を多用した展開、しかし基本はプリミティヴなブラックメタルを地としておりノルウェーのバンドにもヒケを取らない邪悪さもあります。

キーボードの音響がBlut Aus Nordを感じさせるような宇宙空間的な不思議なのがあって非常に聴き応えがあります。

こんな感じではBlut Aus Nordとかにも似ていたりしますがこちらはなかなか曲に個性がありリフも感傷的で実験的な感じ。

このバンドというかユニットはスウェーデンを拠点として活動しているみたいですが詳細はなかなか不明です、関連バンドにはブラック系が多いですねやっぱり。

バンド名はω星団の英語名でケンタウルス座に属する星団と言われています、そういうのもあってかコンセプト的には銀河についてとかで歌詞は抽象的なものがあります。

以下のbandcampから視聴出来ます

購入は今のところDuplicate公式で出来るようです


2013年5月17日金曜日

Immolation - Kingdom Of Conspiracy (2013) Nuclear Blast



1. Kingdom Of Conspiracy
2. Bound To Order
3. Keep The Silence
4. God Complex
5. Echoes Of Despair
6. Indoctrinate
7. The Great Sleep
8. A Spectacle Of Lies
9. Serving Divinity
10. All That Awaits Us

アメリカはニューヨークのオールドスクールデスメタルバンド・IMMOLATIONの九枚目となるFull-length

全作の無料で配信されていたミニアルバム"Providence"から約二年経っての新譜ですが基本的な曲は相変わらずドッシリとした重い不協和音のリフに戦車の様な巧みでズッシリとしたドラム、そして闇の底から吠えるような迫力のあるボーカルは今までと変わらずIMMOLATION節をかましています。

アルバム名の一曲目から重低で不穏なリフと重いブラストビートのドラムに唸るようなボーカル、これだけでIMMOLATIONと分かる一発目、とてつもない。

二曲目はリフがとにかく不穏を貫きそれに加えてソロのメロディも強烈、凄い弾き方です。ライヴで観ると動きとかがもっと面白い(?)

三曲目の最初のズンッ ズズズンズンなリフの刻みが面白いです、遅めな曲ですが重さは申し分無いです。バスドラがえげつない。

四曲目もこれまたズッシリズッシリと進んでいきます、リフの刻みが冷酷無比。

五曲目、ブラックメタルの様なギターにグルーヴを効かせたドラムが絶妙に絡み合ってます。ハーモニクスがピーンとしていて他のバンドには無い個性があると思います。

六曲目、ここから再びブラストと高速重低音リフで始まり加速していきます、そしてまた遅くなったり速くなったりと緩急のつけ方が上手いです。

七曲目、最初のリフは完全にブラックメタルですがやはりIMMOLATIONな曲が展開されていきます。ここまで飽きずに聴けるのがまた良い。

八曲目、これも同じような感じで重く進んでいきます。

九曲目、そしてまたブラストで始まり不穏なギターワークが光る曲。耳をつんざくようなハーモニクスはこのバンドの強み。

そして最後の曲、終わりに近づくような音、突進力がとにかく半端ではない。ギターもよくわからないリフやソロをかましています。

安定のデスメタルっぷりにこれは買いでしょう、IMMOLATIONは今までと変わらずにいい意味で同じ事を続けているのが好きですね。



このバンドは昔のロゴをもうジャケに使わないだろうと思いきや裏面にはしっかりと載せています、僕としてはこちらのロゴが好きなのでもっと使ってほしいかなあと。

ジャケのArtworkは色んなデスメタルのジャケでお馴染みなPar Olofsson画伯、今回のは人間の壁という感じでこの世界に対する恨みやら色んな思惑が詰められている気がします。歌詞もそんな感じです。



2013年5月8日水曜日

PORTALが11月に来日決定!サポートは日本のブラッケンドハードコア・COHOL!


ちょい見えにくいですが

なんと。。。

あのオーストラリアの暗黒魔界Blackened Death Metalバンド・PORTALが来日します!

しかもCOHOLという日本のBlackenedなバンドと共にツアーですヤバイです

各会場の面子はこんな感じに

28th, Nov @CONPASS, Osaka w/Vampillia
                       29th, Nov @Earthdom, Tokyo w/TBA.
                       30th, Nov @ERA, Tokyo w/ENDON

僕としてはEndonもVampilliaも観たいので迷うところですが

あとオーストラリアから来るバンドとして11月はPSYCROPTICも来てしまいます

PORTALはこんなバンドです、雰囲気からしてとにかくヤバイ。

音量に注意

PORTAL


COHOL




2013年5月1日水曜日

兀突骨 - 影ノ伝説 (2013) のレビュー


一、 復讐ノ祝詞
ニ、 バラモン
三、 影ノ伝説
四、 ハラキリ
五、 203
六、 摩利支天
七、 武州ノ陽炎
八、 壬生狼ノ剣
九、 踊ル髑髏
十、 最後ノ落日
十一、 吹けよ風、呼べよ嵐


埼玉は川越のデスラッシュバンド・兀突骨(ごつとつこつ)の2ndです。

バンド名、アルバム名そして曲名から歌詞までなにまで日本語で表記というこだわりを貫き続けているこの”兀突骨(元は三国志に出てくる英雄の名前)”は音もオールドなデスメタルに加えてスラッシーな速さと緩急もありなんといってもベースの主張が自重せずにベンベンベンと陽気なフレーズをかき鳴らしてくれます、こんなに目立つスラッピングベースを入れてくるバンドはなかなかいないかと思います。

一曲目は八分超と長めですがスラッシュなドラムにキレの良いザクザクリフが入り、陽気なスラッピングベースが入って面白い楽曲に仕上がっています。ボーカルもゴボゴボとガテラルとも普通のグロウルとも違う鬼のような咆哮をかましてくるのでかっこいい!ギターソロもイカしています

二曲目、重低音を利かせた高速リフに速いドカドカドラムと迫力のあるボーカルが乗っかる。これもなかなかいい曲です。「何処から来て何処へ征く~」の歌詞も良い・

三曲目、アルバム名を冠す”影ノ伝説”。始まりのヘヴィーメタルな渋いリフにスタスタとパンキッシュなドラムそして背景で動きまわるゴツいベースがカッコイイ。

四曲目、HARAKIRI! 最初のベースソロが面白いです。デンデンデンデンときて更にデンデンデンという感じです。勢いすごいアリます。

五曲目、これでもかというくらいにゴリゴリいっちゃってます。



このアルバムの楽曲それぞれ平均五分とか六分なのでデスメタルのバンドとしては長めでガッツリしていますが飽きずに聴き通せますw 似たような部分もあまりないのでなかなか楽しませてくれます。ブラストビートはたまに出てくる程度なのでそれ以外は全て2ビートでガシガシと突き進む感じです。
現在ディスクユニオン等でPV付きの仕様(初回特典)として発売しているので気になったら手にいてると良いでしょう。
6月にはThe Crown, Gorod他と共にライヴもやるみたいです、ちなみに僕はチケット買ったので行きますw

ライヴだとベースとギターのバトルが面白いので観に行く方は必見かと!


以下一曲目のPVです